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小林よしのり
2014.6.30 04:28

安倍晋三の目指す日本社会


安倍晋三が英紙フィナンシャルタイムズに「私の第3の矢は

日本経済の悪魔を倒す」と寄稿したそうだ。

そもそも何故、日本国民に言わないで、外国で言うのかが

問題だが、それは安倍が「株価」にしか関心がないからである。

外国人投資家の方が国民より大切になっているのだ。

法人税を数年で20%台まで減らして外資を呼び込むのはもう

既定路線だが、さらなる規制撤廃の他、エネルギーや農業、

医療分野を外資に開放すると言明している。

韓国型の経済にして、企業の利益は外資が吸い取っていく

ということになりそうだ。

さらに、女性を家庭から引っ張り出して働かせる。

長谷川三千子が言ってた「専業主婦」なんて、安倍政権に

とっては、もうとっくに時代遅れ、女性も企業の雇用調整の

安全弁として、いつでもリストラできる労働力のコマに

されるわけだ。

家事を担うのは、これからは外国人労働者になる。

つまり台湾がそうだが、低賃金で働くフィリピン人を

家政婦に雇って、妻は外で働くようになる。

朝食にご飯とみそ汁なんて日本では、なくなるだろう。

だが、外国人労働者を3K職に限って利用し、日本に

長期滞在させるのは、今後は人権問題になる可能性がある。

そのうち「移民」の法整備が必要になろう。

日本は内需主導型ではなく、徹底的なグローバリズムに

向かっている。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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